政治経済 法廷見学・模擬裁判

 7月24日(木)3年生の政治・経済の時間に、八雲簡易裁判所の法廷見学と模擬裁判を行いました。2022年の改正民法の施行により成年年齢が18歳となり、高校生も社会の一員として法的責任を負う立場にあり、積極的な役割を果たすことが期待されます。今回は法廷見学や模擬裁判を通じて、裁判の手続きの進め方や法廷の様子、裁判官、検察官、弁護人の役割や被告人の置かれている状況を理解し、人権保障について考察することができました。また生徒たちが実際の法廷の雰囲気を肌で感じ、法律がどのように運用されているのかを自分の目で確かめる貴重な学びの機会となりました。

以下、生徒たちの感想です。

「実際に裁判所を訪れて、模擬裁判をしてみて感じたことは、自分の予想していた裁判とは全く違うということでした。元々、検察官に弁護人が異議ありなどと申すことがメジャーな裁判だと思っていたのですが、模擬裁判を実際に体験してみて、予想していた裁判とは違い、堅い言葉で淡々と裁判を進めていたので、裁判をする裁判官などの人はシナリオもなしにスラスラと進めることができるのはすごいと思いました。そして、スラスラと進めることができるのは、経験と実力なんだろうなと感じました。今回体験させてもらったことを、今後もし自分が裁判員裁判に選ばれるならば、今回のことを参考にして裁判員裁判に取り掛かろうと思いました。」

「実際裁判をしてみて、なんとなく裁判の流れを体験できたり、弁護人や書記官などのそれぞれの役職がどんな事を話したりしているのかなども学ぶことができました。
 また、裁判は罪を犯した疑いで起訴された人が有罪か無罪かを様々な証拠を元に判断する場所で、裁判官はそういう人の今後の人生を決めるという事の重大さを実際に裁判を体験したことでより実感しました。八雲の裁判所は私が思っていたよりも、裁判をしている回数が多くて驚きました。また、裁判の中には内容を聞くとこちらが少し悲しくなってしまうようなものもあることに何とも言えない気持ちになりました。
 私もあと数年後には裁判員制度という制度によって選ばれることがあるかもしれないと思いました。もし選ばれたときには、検察官や弁護士、被告人、証人の話をしっかりと理解しながら聞くことはもちろん、出てくるひとつひとつの証拠に様々な角度から考えて自分の意見を持ちたいと思います。」