11月20日(月)に行われたピア・サポートトレーニングには、29名の生徒が参加しました。
緊張をほぐすためのウォーミングアップとして、「オンリーワンゲーム」を行いました。4人1グループに分かれた後、「プロ野球チームといえば」といった質問の答えを他のグループとかぶらないように考えて発表します。この時の話し合いがコミュニケーショントレーニングになっています。5問を終える頃には、場の空気が温まり、エクササイズがしやすい雰囲気に変わりました。
今回のエクササイズでは、「対立解消」の方法の1つである「仲裁」を学びました。仲裁者は、対立している2人から事実と感情を平等に聴くことで、それぞれの感情や問題点を整理します。その上で、当事者同士が相互理解し、それぞれが納得できる解決方法を見出させるというロールプレイを実際に行いました。今回は、より実践に近い形にすべく、仲裁者は対立しているAさんとBさん、それぞれの気持ちや背景を知らず、Aさん・Bさんもそれぞれの気持ちや背景を知らないという状態で行いました。少し難しかったものの何とか仲直りさせることができ、仲裁役もほっとしたようでした。
(生徒の感想)
・お互いの意見をしっかりと伝えることで何が問題で対立していたのかが分かり、解消につながる。また、仲裁者がいることで、トラブルも起きることなく、スムーズに話し合いを進めることができるとわかった。
・仲裁者がいることによって、AさんとBさんの本心をしっかり聴くことができ、仲直りしやすくなったと感じた。
・自分の知っている情報だけで、相手を見ながらアドリブで話すのは難しかったです。
・自分が対立してしまったとき、周りの友だちが対立してしまったときに役立つことなので、しっかり身につけようと思いました。自分の役のBさんの情報や気持ちしか知らないので、Aさんの気持ちは聴くことで初めて知り、驚きましたし、自分の気持ちを伝えることの大切さを学びました。私も友だちと上手くやっていくために、対立することは仕方がないけれど、その後をしっかり対策していこうと思いました。
・仲裁者として、AさんとBさんの話を聴いていて、情報が少なかったので、台本があったとはいえ、しっかりと話を聴くことが大切だと思った。
・仲裁者という立場になってみて、2人の言い分を理解しながらまとめて、平等に解決まで導くのはとても難しいことだと感じた。仲裁者は2人の話し合いの内容には直接関わらないで、第三者目線で見守ることが大切なんだと学んだ。